樹林に関連した俳句の例をまとめました。
樹林を含む俳句例
黄葉や白樺樹林五百本/水見壽男
抽斗に樹林の暮色冬の雷/中島斌雄
悩むため女がありて透く樹林/穴井太
枯渇して湖底の樹林水温む/古舘曹人
梓川より時鳥かすかなり/樹林有紀子
先々へ二月の樹林帆と開く/金箱戈止夫
母樹林の紅葉最も濃かりけり/西本一都
眉きよく壮年が耀る新樹林/柴田白葉女
鬱々と樹林一途にきりぎりす/古舘曹人
黒南風や浪音からむ榕樹林/下村ひろし
新樹林木の性質のこと話しゆく/高澤良一
樹林いま揺れしづまれり春の月/木下夕爾
母樹林の雪待つ暗さ湛へたる/加倉井秋を
海鳴や樹林の青葉風なく降り/鷲谷七菜子
青鵐鳴き径は樹林に入りにけり/長井伯樹
冬雲に眼が乗りてゆく樹林を出て/桜井博道
聞きとれぬは生死の音か新樹林/殿村菟絲子
新樹林しづもれば身のけぶるかな/雨宮きぬよ
舞踏は神へいまスコールに消える樹林/伊丹公子
雲海切れ巻貝めけるゴム樹林/上原瑞子/『燈台草』