住まいに関連した俳句の例をまとめました。
住まいを含む俳句例
浅漬や人清福に住まひゐし/三浦俊
四五軒の荒磯住まいの雪囲/伊藤柏翠
奥まった尼僧の住まい冬桜/川口芳雨
尼寺に尼は住まいて女郎花/佐藤肋骨
炉を塞ぐ丹波山道の崖住まひ/堀古蝶
色褪せし一人住まひの秋簾/伊藤和子
市中にふくべを植ゑし住まひかな/越人
注連かけて人の住まひぬ昼螢/山本洋子
花菜漬二人住まいの石軽く/大月さかゑ
鶏頭の炎を活けて路地住まひ/河野絹子
光る風仮の住まいにさわりけり/永末恵子
刈田晴林越しなる師の住まひ/中内さとこ
朝顔やいつも川風ある住まひ/山崎千枝子
目刺焼く住職一人住まひかな/和気佐和子
夏の炉や住まひ古りたる百姓家/楠目橙黄子
明月にひそと住まひぬかくれ妻/武原はん女
淡白や金縷梅見にゆく山住まい/森下草城子
紫陽花の色それぞれに路地住まひ/小林照男
地図にない島に住まひてひじき刈る/神野島女
沢に沿ふ木地師の住まひ胡桃落つ/中村千代子