珠洲(州)焼に関連した俳句の例をまとめました。
珠洲(州)焼を含む俳句例
灯台のさふらん畠珠洲岬/沢木欣一
珠洲焼に秋海棠活け綾子の忌/前孝治
田植雲漂ひ消ゆる珠洲の海/前田普羅
秋冷や珠洲焼に濃き波状紋/千田一路
丹念に若布干しをる珠洲の女/四柳嘉照
珠洲焼の引き緊りたる黒涼し/沢木欣一
風青し叩き目あらき珠洲の壷/鳥毛正明
さ夫藍や地のここに尽く珠洲岬/小林俊彦
巖楯に胡麻咲かせ能登珠洲郡/能村登四郎
珠洲の庭かぎろひ燕ひるがへる/前田普羅
珠洲の海の高浪見るや海鼠かき/前田普羅
珠洲人の苗籠のあり捨つるごと/前田普羅
珠洲焼きのまこと砂色新茶汲む/細見綾子
珠洲焼の甕に金を飼ふ風呂屋/有賀三枝子
珠洲人やしぶきをあげて苗投ぐる/前田普羅
秋の日のすとんと珠洲は能登の果/山崎朋子
万葉の珠洲の海女びと海苔とれり/父母島路幸
第一鎖骨の涼しさ乙女ら珠洲へ行く/磯貝碧蹄館
珠洲と呼び名舟といひてそだち来し能登のうみやましぐれ降りをり/三井ゆき