手品(師)に関連した俳句の例をまとめました。
手品(師)を含む俳句例
失敗の手品の紐や養花天/攝津幸彦
巴里祭定番鳩の手品かな/高澤良一
貝寄する風の手品や和歌の浦/芭蕉
呑で吐く炭団の嘘や辻手品/会津八一
秘めてある手品の種や年忘/田中高志
いんちきな手品も楽し芙蓉蟹/筑紫磐井
冷房やカード真白となる手品/松本美簾
初席の木を積む日本手品かな/生田高子
敬老日手品の紐が突つ立つて/永島紀子
種あかす手品などみて目借時/高澤良一
蕗の薹手品のごとく鞄より/佐藤美恵子
長兄の手品はいつも薔薇が出る/仁平勝
シクラメン手品のやうに花咲かす/樋笠文
手品してみせる牧師やクリスマス/土井治
手品にも芸風ひらひら春めく指/高澤良一
露の身や手品のごとく壷に入る/新井利昭
フィナーレの手品のごとく蜜柑落ち/森田昇
朱欒など手品のごとく出しけり/佐怒賀正美
母の樹や手品のごとくめじろ出す/中尾和夫
買つて来てなまじ手品の種夜寒/久保田万太郎