あの世に関連した俳句の例をまとめました。
あの世を含む俳句例
以為あの世浮かれて凌霄花/寺井谷子
あの世へも顔出しにゆく大昼寝/瀧春一
青簾あの世この世もいま灯し/村越化石
あの世への入口あたり風鈴吊る/寺井谷子
あの世まで歩幅のこして鳥渡る/おぎ洋子
この世あの世妻を隔てし年暮るる/森澄雄
あの世からこの世慕ふや血止草/たなか迪子
蝶も夏あの世この世と飛び疲れ/河原枇杷男
むつ五郎あの世この世の世のみぎわ/宮崎二健
あの世かくして金の唐紙古りにけり/寺井谷子
あの世から汲んで来たりし水を打つ/中里麦外
あの世から浮子ひきに来る諸子釣り/浅海明龍
あの世また暗くなるらし葉ざくらに/古屋/勇
この世あの世つないで切れて流れ星/堀切千代
あの世から見えるでしようか茄子の馬/池田澄子
あの世この世つりあふ春の時雨かな/恩田侑布子
この世あの世を行き交ふ白さ梅雨の蝶/鍵和田ゆう子
走馬燈あの世この世となくまはる/藤岡筑邨「海鼠の夢」