家人に関連した俳句の例をまとめました。
家人を含む俳句例
しばらくは乙女椿を家人とす/丸岡忍
家人みな句ごころありて夏燈/飯田蛇笏
恙ある家人と寝たり蚊帳の果/小澤碧童
梅咲くや家人に告げぬわが病/相馬遷子
親を看る最後の家人シクラメン/鈴木明
越冬燕家人と同じ煖にゐる/百合山羽公
露月忌を家人は知らず草の花/皆川白陀
高みより家人を呼べる松手入/高澤良一
鳰見てをり家人に行方晦まして/安住敦
家人よりけふよと云はれ後の月/高澤良一
燕きて家人の声にさゝやけり/百合山羽公
風強うして家人屋中を行く時雨/永田耕衣
初かまど燃え立つ家人起き起くる/岩木躑躅
初青葉木兎や家人に聞こえねど/百合山羽公
紅色を大切にして家人とただよい/阿部完市
木瓜の朱へ這ひつつ寄れば家人泣く/西東三鬼
窓明けてゐる雪のさざめき帰る家人/喜谷六花
家人おぼえし仔犬の顔や壺すみれ/長谷川かな女
風の青木動きやまず灯のはいつた家家/大橋裸木