訊く/に関連した俳句の例をまとめました。
訊く/を含む俳句例
水深を船頭に訊く西行忌/鈴木鷹夫
屋根草に訊く長城のはてのこと/渋谷道
枯園に何処より来しと訊かれをり/柏禎
淵のこと甚平翁に訊きゐたる/大石悦子
焚火越し唐突に齢訊かれをり/石川文子
病名は告げず訊かれず年暮るゝ/神崎忠
訊きかへす梅雨の電話のなほ遠し/林翔
交番のポインセチアに道を訊く/廣井良介
冷まじや女医に訊かるる性のこと/伊沢恵
海抜を訊きて涼しくなりにけり/大石悦子
訊かれたることに答へず真菰刈/大石悦子
赤彦の墓ぶらんこの保母に訊く/伊藤白潮
冬の暮どこまでゆくか訊かれけり/矢島渚男
父在さば訊きたき一事書を曝す/藤崎美枝子
秋の暮どこへ行くのと訊かれけり/高澤晶子
道訊きにゆきし子を待つ父へ霰/中村草田男
門川に障子あらへり道訊かむ/久保田万太郎
わが二十歳連翹の名を質舗に訊き/磯貝碧蹄館
若葉てらてら東京何処でも道訊きて/寺田京子