難民に関連した俳句の例をまとめました。
難民を含む俳句例
赤潮の帯難民船蛇行/岡崎道徳
春嵐心難民めく夜かな/石田波郷
難民の子の目に耐へず懐手/神郡貢
難民の駱駝秋風より高し/片山桃史
震災の難民めきぬ冬帽子/千原草之
レモン吸う難民家族聖家族/対馬康子
初刷の難民の子の笑顔かな/長島和子
蓮の花難民のまた還りくる/滝井孝作
難民に似て競輪に柿噛る/百合山羽公
難民のユーゴの川を蛇泳ぐ/夏石番矢
手花火す難民のごと艀に揺れ/友岡子郷
難民のひとりは立ちて星月夜/高井北杜
飢餓難民多き地球に餅を搗く/四宮遇子
猫埋める土凍る日も難民来る/鈴木八駛郎
着ぶくれて見る難民の写真展/仲島/四郎
難民はムンクの叫び冬が来る/山上樹実雄
雪の牛難民の眼をしてゐたり/大木あまり
難民やトマトあふれるほどに売り/対馬康子
城滅び難民めきて蜷の数/松岡里江/『桜坂』
難民百人歩く画面をはみださずに/五十嵐研三