水滴に関連した俳句の例をまとめました。
水滴を含む俳句例
遠山へ水滴連ね蜘蛛の糸/樟豊
春の道籠さげて水滴らす/大串章
水滴を待つ硯あり雪曇/石川桂郎
太刀の尖る尾の水滴らす/本間愛子
真青な水滴らせ新わかめ/斉藤葉子
秋風に赤き水滴授かりぬ/沢木欣一
黒揚羽飛ぶ水滴に映るまで/桂信子
南海のチヨウ密林に水滴る/小西/宏
水滴の兎を秋の灯に放つ/相生垣瓜人
水滴の直下/鏃はみがかれる/穴井太
つよく引きよせて水滴紅梅より/中田剛
水滴となるや睫毛にのる雪も/中井亜由
水滴の大きさに秋繭のふたつ/田中裕明
水滴の天に余寒の穴ひとつ/上田五千石
水滴の春光松葉をひねり落つ/椎名敏夫
九月の夜水滴落つるごと眠り/和田耕三郎
水滴やあおあお木の家裂けつづく/佃悦夫
蛇となり水滴となる散歩かな/富澤赤黄男
夜の温気生みし水滴の大きさよ/川島彷徨子
水滴のひとつひとつが笑っている顔だ/住宅顕信