堂塔に関連した俳句の例をまとめました。
堂塔を含む俳句例
啓蟄の堂塔僧伽皆動く/後藤夜半
堂塔の正しき影や草紅葉/関圭草
堂塔の檐如月の空にはね/県越二郎
堂塔の空あり袋角二寸/河合佳代子
百千鳥堂塔いまだ整はず/高野素十
菜殻火に堂塔夜の影正し/本郷昭雄
きらきらと堂塔伽藍雪解谷/廣瀬町子
堂塔の影より影へ道をしえ/小路紫峡
堂塔の影を正して冬に入る/中川宋淵
堂塔を花へ開けんと鍵の束/川崎展宏
密教の眼光ならぶ堂塔行く/伊丹公子
萩咲けり堂塔滅びゆくひかり/有働亨
堂塔に集まる鳩や花袋の忌/小林仁太郎
堂塔の闇あたらしき除夜の鐘/狹川青史
堂塔を日は塗りつぶす畑打/大峯あきら
堂塔を沈めて谷の余寒かな/大峯あきら
堂塔にせまる大闇修二会果つ/深井いづみ
かへりみる堂塔つるべ落しかな/黒田喜代子
遍路まだまだ歩く堂塔霞むから/伊丹三樹彦
わらべらに堂塔高き甘茶かな/五十崎古郷句集