解剖に関連した俳句の例をまとめました。
解剖を含む俳句例
樫茂る手垢だらけの解剖書/林徹
西向の解剖室や桐一葉/寺田寅彦
薄氷や壁に眼球解剖図/松浦いづみ
解剖の尿ちと出たる冬鼠/如月真菜
青鷹解剖学者さぶしめり/宮坂静生
冬木影解剖の部屋にさしてゐる/篠原
若葉冷え解剖室へ向かふ道/重川洋一
解剖の墓に医学部盆切籠/澁江阿喜子
解剖室の水流されて炎天へ/田沼文雄
うすものや司法解剖跡見えず/荻田恭三
きびきびと解剖学者地虫出づ/黒田杏子
花すすき解剖台に燈の入りぬ/宮坂静生
花石榴ここに玄白解剖の碑/稲垣きくの
解剖の図古びてかかる夜学かな/橋本鶏二
寒雀騒ぎ解剖に行かねばならぬ/八木三日女
昨夜乞われて解剖学を見せに行く/武馬久仁裕
柔らかくみずみずしく解剖台下の空気/上月章
そのころの解剖の画帖曝しあり/平畑静塔「月下の俘虜」
平安貴族性交解剖圖ゑがかむか胃の底の干干菜干飯/高橋睦郎