端座に関連した俳句の例をまとめました。
端座を含む俳句例
蝿叩鬱々としてわが端座/加藤楸邨
初袷端坐の膝の筋目かな/松根東洋城
天が下雨垂れ石の涼しけれ/村越化石
端座して朝日待ちゐる露の玉/北光星
端座して膝の上なる夏帽子/岩田由美
滝の絵にしばしの端坐群青忌/永島靖子
稿継ぐに端座し直す田園忌/上田日差子
端座して漂つており菜種梅雨/五島高資
端座して眠らずに見し春の夢/深谷雄大
老人端座せり秋晴をあけ放ち/久米正雄
子規庵にしばし端座も九月かな/村上谿聲
寒硯を愛でて端坐を崩さざる/下村ひろし
端座して何を待つべし去年今年/井沢正江
端座して師とあるこころ白椿/柴田白葉女
羅の端坐みづうみよりしづか/ほんだゆき
駄菓子屋も端座して見る里神楽/佐川広治
端座してあたりに螺鈿冷ゆるかな/古舘曹人
百合の香を深く吸ふさへいのちかな/村越化石
墨にほふつゆあけちかき端座はも/飛鳥田れい無公