余熱に関連した俳句の例をまとめました。
余熱を含む俳句例
余熱良き行平鍋や粥柱/波出石品女
蝙蝠や体育館に余熱あり/須川洋子
太陽の余熱でうたふ夜の蝉/都筑智子
石像の余熱に昏れず雁来紅/河合凱夫
空蝉をいつまで捕う樹の余熱/源鬼彦
窯開けの余熱に居て秋の人/永井龍男
窯開けの窯の余熱や秋没日/永井龍男
落城の余熱のごとき烏瓜/小泉八重子
鉄板に余熱の効いて猫の恋/内田美紗
凍切る懐炉の余熱分けあって/伊東健二
夏の夜の眼裏余熱くすぶれる/丸山嵐人
置炬燵余熱に猫をおいて来し/加部羊子
青田風アイロン余熱の畳に寝て/中拓夫
潮騒のどこかが余熱ピアス揺れ/田中亜美
炎天はきつと/被爆の余熱である/森洋彦
火止めせし窯の余熱や注連飾る/藤谷/紫映
沖仲士で酒屋があふれ余熱の街/赤城さかえ句集
熔銑だし待つ余熱の坩堝にあたたまり/川島彷徨子
夕凪ぎて砂丘余熱を徐々に吐く/竹中碧水史「基壇」