箸使いに関連した俳句の例をまとめました。
箸使いを含む俳句例
梅咲いて草太郎忌の箸使ふ/原裕
一生の幾箸づかひ秋津洲/三橋敏雄
子芋孫芋幼子の箸使ひ/長谷川久々子
早春の雪バレリーナ箸使う/岩淵稲花
誰もが箸使ひはじめて葭雀/中嶋秀子
黒豆の母のをさなき箸づかひ/中拓夫
あたたかや子無き夫婦の箸づかひ/神忠
煮こごりや夫の象牙の箸づかひ/及川貞
考へてゐる春寒の箸づかひ/中尾寿美子
青饅や夫婦無韻の箸づかひ/柴田白葉女
しばらくは箸使はずに土瓶蒸し/池田秀水
枯野より来て美しき箸づかひ/折原あきの
灰に拾ふ火箸使ひや餘寒顔/安斎櫻カイ子
箸使ふひとりの音の終戦日/野見山ひふみ
向き合ひて箸使ふ幸茗荷の子/金田一てる子
息ほそめゐて行く年の箸づかひ/鷲谷七菜子
霧の操車場機関車の灯に箸使へり/中島斌男
笹鳴きを聴きゐるらしき箸づかひ/山崎冨美子
首夏にして知命やゆるき箸づかひ/鳥居おさむ