余震に関連した俳句の例をまとめました。
余震を含む俳句例
秋風や余震に灯る油皿/渡辺水巴
余震なお闇に息づく寒卵/伊藤節子
白に骨というもの余震来る/前田弘
余震なほ寒の七曜狂ひたる/小元洋子
余震にて倒れてゐたる霜柱/上島清子
余震なほ硯を洗ふいとまにも/菅原和子
日々余震日々紅玉の林檎届き/友岡子郷
白菜を割くにもひびく余震かな/林和琴
藪の墓余震の月を上げにけり/萩原麦草
藪ふかく余震の炭火起りをり/萩原麦草
余震よと立ち上がりたる松露掻/茨木和生
春燈のゆれて余震にちがひなし/嶋田一歩
竹林の牛の眼よ余震しきりふる/北原白秋
縞みみず余震の庭に身を伸ばす/中川喜代
茶の花にあはい余震を感じてる/北原白秋
ぶらんこの余震しばらく続きをり/櫂未知子
余震なき元旦襁褓へんぽんたり/平井さち子
冴えざえと月よ北斗よ余震なほ/ふけとしこ
余震のあとのイケダスミコとゼリーかな/池田澄子