水響くに関連した俳句の例をまとめました。
水響くを含む俳句例
二三尺秋の響きや落とし水/月渓
敗荷の水に響ける風の音/田邊英夫
水芭蕉林中に水響きけり/高澤良一
水響き小雀囀り紛れなし/石原栄子
磐走る一水響き夕ざくら/川村紫陽
響き落つ水濁りなし雪椿/岡田日郎
風花や読経の響く手水鉢/中村照子
春立つや水響きゐる甲斐の国/石嶌岳
水音の髪膚に響く川床涼み/西村和子
江名子川水音棗に響かせて/高澤良一
片頬に水の響けりわさび沢/高澤良一
秋水の響くあたりの夕明り/成瀬正とし
ばつたんこ水の重さを響かせる/山下美典
水澄みてビオラの低き響きかな/高崎公久
碧さもどる水に響きてわが国歌/臼田亞浪
去年今年水の響きをわがものに/新谷ひろし
遣り水の玉と響きて澄みにけり/深見けん二
添水かけて木々からび行く響かな/大須賀乙字
わが内耳水壺のやうな響きあり月明踏みて何者か来る/河野裕子