寺門に関連した俳句の例をまとめました。
寺門を含む俳句例
変身の願望すこし初鏡/寺門良子
雲起て寺門を出づる秋の声/暁台
秋冷の西本願寺門を閉づ/相沢透石
草茂る寺門に仰ぐ武田菱/木村蕪城
寺門しめ幾重もつくる五月闇/桂信子
萩根分なりし鍬音寺門より/皆吉爽雨
バス降りて女寺門に消え夜寒/大熊輝一
五時閉す寺門大和の落暉冷ゆ/近藤一鴻
元三忌寺門を悪くむ法師ばら/比叡禽化
囀りの日に開きたる寺門かな/島田青峰
木つつきよ叩け寺門の秋深き/臼田亜浪
草の餅浄瑠璃寺門に届きけり/松山足羽
あたたかや寺門に並める通用門/高澤良一
ぼたもち寺寺門の萩に乱れなし/高澤良一
冬遍路みな日を負いて寺門入る/大野富美
長命寺門の餅屋の枯木かな/長谷川零餘子
春風につい置きしほどの寺門かな/細見綾子
寺門に頓死せるよまぶしき牛蒡引き/磯貝碧蹄館
田植唄きこえてあそぶ寺門かな/吉武月二郎句集