質屋に関連した俳句の例をまとめました。
質屋を含む俳句例
二村に質屋一軒冬こだち/蕪村
虫干や質屋の通ひ竿の先/尾崎紅葉
いづくより流れて早き質屋が年/笑儒
痩村の質屋富みたり菊の花/正岡子規
痩法師師走の質屋覗きけり/渡辺香墨
百日草咲いて質屋の定休日/高澤良一
質店の蔵隣る間の夜の雛/文挟夫佐恵
飛騨山の質屋とざしぬ夜半の冬/蕪村
山眠る飛騨の質屋の暖簾かな/籾山柑子
蔵開き質屋の女房あずき煮て/三浦薫子
藤の質屋番頭算盤で考える/田川飛旅子
質屋あり雁木もここら裏通り/小林樹巴
質屋の路地小走りに冬が来て/高澤良一
乙鳥や小手ふところに質屋出づ/清水基吉
賭博市の質屋の春のネオン赤/吉良比呂武
夜興引や飛騨の質屋も過ぎにけり/矢田挿雲
子を負ふて質屋出づれば月こほる/羅蘇山人
英語で赤く質屋といふこと基地の冬/富安風生
人をひそかに容れし質屋の夜のこでまり/熊谷愛子