奉書に関連した俳句の例をまとめました。
奉書を含む俳句例
御奉書に千代や促す国の春/九石
眼前の湖の鱸を奉書焼/吉岡桂六
絶唱のかたち鱸の奉書焼/河村四響
京の灯や扇袋は奉書にて/廣江八重櫻
奉書紙乾く日和や牡丹咲く/根岸善雄
出雲佳しことに鱸の奉書焼き/小滝徹矢
口切の封も奉書もまつたき白/佐野美智
壺に咲いて奉書の白さ泰山木/渡邊水巴
奉書漉く水音つづみ拍つ如し/荒井正隆
子の土の奉書にこぼれ子日草/大谷句仏
根の土の奉書にこぼれ子日草/大谷句仏
鱸の身奉書焼きして快気膳/大野雑草子
一枚の奉書の裏をとぶかもめ/津沢マサ子
加賀奉書北窓開けて漉きゐたり/城村貞子
玉を巻く芭蕉の奉書めきにけり/岡本誓山
福寿草奉書は折り目ケバ立ちて/久米正雄
越前奉書漉くふね休む文化の日/羽田岳水
あらたまの日を受く巫女の奉書髪/中村幸枝子
チューリップ奉書めく葉を先づ立てぬ/高澤良一