生き甲斐に関連した俳句の例をまとめました。
生き甲斐を含む俳句例
山畑は父の生甲斐瓜の花/古川幸市
積丹の鮪釣ること生甲斐に/水見句丈
縫ふ事が姉の生甲斐針祭る/星/陽子
忙しきことも生き甲斐種下し/前田達江
生甲斐に今日の法事や燕飛ぶ/増田龍雨
紙なれば本の厚さを生甲斐に/藤田湘子
絶望も生き甲斐ならむ紅蜀葵/平井照敏
遠桜生き甲斐といふ淡きもの/甘糟怜子
山葵利きふつと生甲斐山の月/殿村莵絲子
詩はわが生き甲斐といひ息白く/岩崎照子
昨日より生甲斐なくし星飛ばす/田川飛旅子
生甲斐の如く受け止む梅雨の漏/殿村莵絲子
あるときの生き甲斐柿の冷たさは/北原志満子
ひよつとして今が生き甲斐蝉しぐれ/比嘉幸女
朝朝南瓜の花咲くを妻の生甲斐か/栗林一石路
長き夜やさて生き甲斐のありどころ/安藤白雨
老いてなほ沼生き甲斐にえりを挿す/石井とし夫
生き甲斐があるのか古来人間手を振つてゆく/橋本夢道