版画に関連した俳句の例をまとめました。
版画を含む俳句例
雪ちらす竹の雀や版画村/岸田稚
広重の版画のマッチ初竃/河野頼人
志巧版画十二枚目の古暦/阿部寒林
木版画めけり斑雪の伊吹山/太田嗟
江戸女涼む版画に葭雀/百合山羽公
版画めく冬木桜と明治の館/瀧春一
版画めく初卯詣の女かな/巌谷小波
大き眼の版画の菩薩志功の忌/林晴美
癌すすむ父や銅版画の寺院/寺山修司
未草版画のやうな朝が来て/池上貴誉子
極彩の版画みてよりの寒さ/柴田白葉女
版画屑転がしてゐる隙間風/中条久三夫
鶏の眼の大き版画や子の賀状/大城芳子
団地ぐらし賀状の版画壁に貼る/権藤匡道
洋梨は版画のやうに置かれけり/長谷川櫂
銅版画冬日堕ちゆき混み合う鳥/中島斌雄
版画彫る屑膝にためクリスマス/鈴木しげを
日光街道の版画見せられ茹小豆/長谷川かな女
葛切や茶房を統ぶる木版画/野末絢子「未来図合同句集」