逢引(あひびき)に関連した俳句の例をまとめました。
逢引(あひびき)を含む俳句例
逢引の春泥靴先に少し/角光雄
石榴是煉獄の色逢引す/竹岡一郎
天地のあひびき長し月見草/三橋鷹女
緑蔭まで麦生の明かさ逢引す/宮坂静生
逢引のホテルのロビー春の雷/田中冬二
大文字送り火の夜の逢引なり/成瀬櫻桃子
逢引きや雪の木馬のうつむきて/宮坂静生
逢引のまっさかさまや天の川/渡辺誠一郎
高樹萌え短躯の逢引をちこちに/北野民夫
あひびきのほとりを過ぎぬ苜蓿/山口誓子
あひびきの影の別れて青柿落つ/石川桂郎
摩耶夫人抜きのあひびき摩耶祭/赤松惠子
逢引といふあやふさもあり枯木立/古田吉乗
あひびきのわが世とばかり恋の猫/高澤良一
あひびきの夕星にして樹にかくれ/鈴木しづ子
あひびきは梅の実よりもひそかなる/山口誓子
まぶしい花粉に姿隠して逢引きする/高野ムツオ
あひびきやわれら子規忌を修しゐる/加藤かけい