憤りに関連した俳句の例をまとめました。
憤りを含む俳句例
虫なくやひそかに抱く憤り/秦豊吉
髪に蜂触れし炎昼の憤り/野澤節子
コスモスは臥し鶏頭は憤り/西村和子
北風や碧童の句の憤り/久保田万太郎
憤り抑ふる菊を作りけり/徳永山冬子
憤り抑へし我れと柚釜かな/野村喜舟
梟の憤りし貌ぞ観られゐる/加藤楸邨
梟の憤りし貌の観られたる/加藤楸邨
花覇王樹憤りし女瑞々し/中村草田男
雑と置く赤えいの眼の憤り/皿井旭川
己が囲をゆすりて蜘蛛の憤り/皿井旭川
枯菊や日々にさめゆく憤り/萩原朔太郎
冬薔薇やなにへともなき憤り/稲垣きくの
口あけて憤りいつぱい鮓を食ふ/仙田洋子
憤り生れきて風邪の癒えをりぬ/鈴木貞雄
旱る夜の疲れ憤りの凍てかへる/石原八束
梨と刃物しづけきものは憤り/長谷川朝風
大山蓮花憤り溜まれば天に吐く/つじ加代子
妻にのみ憤りをり返り梅雨/石田波郷「春嵐」