耳順に関連した俳句の例をまとめました。
耳順を含む俳句例
幼な顔残りて耳順更衣/本田豊子
耳順とは桜吹雪の桜守/柿畑文生
蝉声に老杉は耳順ふよ/辻田克巳
せゝらぎに耳順ひぬ菌山/野村泊月
凡々と耳順茶の花匂はずに/羽部洞然
歯固や耳順の父母に十二孫/前川素泉
老鴬や耳順うて瘠する情/松根東洋城
青芒耳順睡りのごときかな/長谷川双
年立つて耳順ぞ何に殉ずべき/佐藤鬼房
耳順ちかづく鉄線のあそび蔓/今野福子
耳順なり儒教の国へ避寒して/大橋敦子
寒風を見舞ひ耳順を言ひ合ひぬ/田中英子
白靴の長襦彦や耳順過ぎ/浜明史「人日」
耳順来る啄むに似て菜飯かな/鳥居おさむ
豆撒くや耳順大声はばからず/藤原たかを
おきまつり耳順も近くなりにけり/依田/小
とうに耳順過ぎしよ深みゆく秋よ/吉居珪子
巣の蜂は耳順経たるや未だしや/板垣鋭太郎
目張り剥ぐ耳順の妻の恥じらいぬ/やしま季晴