杉箸に関連した俳句の例をまとめました。
杉箸を含む俳句例
杉箸に雲丹の紅染み祭膳/河野頼人
舞茸や杉箸ふとき坊料理/桂樟蹊子
頬白や杉箸乾く吉野郷/中村風信子
鱧食うべ杉箸の香の宵祭/岩井英雅
国栖の春闌けて杉箸干す筵/高瀬哲夫
杉箸をもて秋冷の嶺を指す/大石悦子
杉箸を利休に仕上げ青簾/藤本安騎生
杉箸を干して吉野の峡薄暑/竹屋睦子
物価高の一年杉箸割り損ず/高澤良一
公を焼く杉箸のすぐ焦げて/鳥越すみ子
杉箸ではさみし結び昆布かな/松瀬青々
杉箸にとほる柾目や夕しぐれ/橋本榮治
杉箸の束の白さも寒九かな/片山由美子
杉箸を染むるはなにか夏料理/前田普羅
荒梅雨や杉箸で切る胡麻豆腐/長谷川櫂
杉箸のほのかに染まり小豆粥/猿橋統流子
真直ぐに割るる杉箸ほととぎす/川村紫陽
風呂吹に杉箸細く割りにけり/高橋淡路女
杉箸で火をはさみけり夷講/一茶/文化十三年丙子