出入口に関連した俳句の例をまとめました。
出入口を含む俳句例
出入口なき虫籠を編む男/日原/傳
猪垣の几帳面なる出入口/井上弘美
猪垣の袖重ねたり出入口/舘野翔鶴
蝉の穴京に七つの出入口/山尾滋子
出入口なき池打つて麦の雨/右城暮石
厩口に似て高稲架の出入口/大熊輝一
注連太く張る杉山の出入口/田中禾青
秋霖や巣箱に丸い出入口/米島艸一路
綿虫にありし空気の出入口/江川虹村
出入口照らされてゐる桜かな/柿本多映
天上天下お化け屋敷の出入口/宮崎二健
山茱萸の黄を春色の出入口/後藤比奈夫
蟻穴を出でて混み合ふ出入口/鈴木征子
間引菜を両手に受ける出入口/川崎展宏
紅梅を撒きたる夢の出入口/たむらちせい
風除の出入口とはなつかしや/長谷川耕畝
三尺寝仏の風の出入口/小笠原和男「方寸」
十薬や「此処は柩車の出入口」/平井さち子
黍の穂のゆらりゆらりと出入口/宇多喜代子