空母に関連した俳句の例をまとめました。
空母を含む俳句例
屋上に洗濯の妻空母海に/金子兜太
高原を空母とおもふ良夜かな/仲寒蝉
猫の上の日向の汚れ空母近し/杉本雷造
白鳥や空母浮んでなにもせず/和田悟朗
空母仮泊の暮れる沖見え餅焦がす/畑稔
空母来て日がな一日秋の蝿/木枝一翁子
音もなく空母の燃ゆる春の海/星野石雀
麦踏や沖にはみだす空母の灯/竹下流彩
原子力空母卯浪を蹴立て発つ/稲畑廣太郎
寒い朝巨大空母と茶の間に居り/国しげ彦
空母浮き枯葉ばかりが音たてる/柿本多映
顎引いて睡り空母を消す嬰児/五十嵐研三
まぼろしの空母に種を蒔きゐたり/攝津幸彦
カツ揚る沸騰空母沈むさまに/大原テルカズ
貝掘りのすたすたと行く沖に空母/寺井谷子
このわたや空母ぞろりとみんなみへ/永末恵子
日暮れ胸裡に冥府の空母わだかまる/林田紀音夫
空母「みどり」秋天に泌みいる血友病/攝津幸彦