憎しみに関連した俳句の例をまとめました。
憎しみを含む俳句例
憎しみは光ることなり寒卵/川端麟太
孑孑や人語憎しみ合ひにけり/阿部完市
悴める手は憎しみに震へをり/高浜虚子
憎しみも生くる証やふぐと汁/木田千女
ああああと憎しみを吐き潜水す/星野石雀
かしましと憎しみ受けぬ秋の蝉/尾崎迷堂
人死にて終る憎しみ雪しぐれ/赤松けい子
憎しみのごと爪立てて夏柑剥く/後藤綾子
生れたる蝿に憎しみまだかけず/百合山羽公
畳這ふ秋蚊に憎しみ起りけり/長谷川かな女
菓子箱で城を築いて妃の憎しみ/八木三日女
螻蛄なくや憎しみ切れねば別れ兼ね/安住敦
憎しみの木の実つぶてと知らざりし/高濱年尾
父への憎しみ消えぬ父の忌雪つぶて/楠本憲吉
血に痴る蚊痴れしめ嫁を憎しみゐ/竹下しづの女
憎しみも悲しみもない負うた荷の重きは芋/橋本夢道
語らふに葡萄酒の味をのこどち憎しみ睦ぶ仲らひの機微/高橋睦郎