瀬の雨に関連した俳句の例をまとめました。
瀬の雨を含む俳句例
春めきし雨に瀬ばしる磧/飯田蛇笏
雨ながら薄月明り瀬は咽ぶ/福田蓼汀
ごり汁や雨かと思ふ夜の瀬音/内藤吐天
夜もすがら雨名月の瀬音かな/佐藤竹門
散り込むや雨岸の蔦瀬を早み/会津八一
稚鮎汲む朝の雨冷え残る瀬に/大曲鬼郎
終列車過ぎゐる雨の簗瀬かな/宮武寒々
雨はみどり放流の鮎瀬になじみ/金子潮
雨匂ひくる渡良瀬の末黒かな/平野無石
ひとときは鮎の瀬よりも雨激つ/後藤夜半
やまざとの瀬にそふ旅路秋の雨/飯田蛇笏
月夜雨簗をくづして鳴る瀬かな/飯田蛇笏
瀬音よりも雨ひそやかに葛の花/木下夕爾
つゆむぐら雨ふる淵瀬たぎちけり/飯田蛇笏
日照雨にもささ濁りして河鹿の瀬/岡田貞峰
落ち合ひて二つ瀬ひびく著莪の雨/吉澤卯一
雨ふれば瀬はやくすみてくづれ簗/飯田蛇笏
雨過ぎし瀬のさきよりは乏し河鹿の音/喜谷六花