凝視に関連した俳句の例をまとめました。
凝視を含む俳句例
猫秋風に我を凝視る/長谷川零餘子
凝視せむ冬へ落ちゆく黒部川/有働亨
落椿さつき傍観いま凝視/橋本美代子
青芒馬の凝視をまぶしめり/石川文子
大鳥の眼が凝視めおり深山霧/対馬康子
寒鯉の凝然たるを凝視せり/相生垣瓜人
年初め子の運筆を凝視む母/小原菁々子
鶏頭を凝視めしゆゑの泪目か/大石悦子
凝視して浅蜊に水を掛けらるる/須川洋子
地球儀の海凝視めつつ朱欒剥く/原子公平
破れた木一一一墓は凝視する/富澤赤黄男
青鷺のそしらぬ振りをして凝視/山下美典
壺の底の/暗さに凝視られている/金澤秀夫
火を凝視め巨き肩胛の汗を拭かず/片山桃史
神官の沓を凝視めてゐてをかし/文挟夫佐恵
鷹の目は青畝を凝視せざりけり/阿波野青畝
まばたきのあとの凝視や飛花の中/町田しげき
鉄を灼く火を凝視む瞳に火が棲める/片山桃史