黒白に関連した俳句の例をまとめました。
黒白を含む俳句例
黒白を以て眼なり涼し/桑原三郎
尼の衣の黒白すがし竹の秋/瀧春一
捨菊に黒白分ちなほ枯るる/齋藤玄
雲の黒白袂にあそぶ秋の銭/斎藤玄
風死んで黒白分つ一街路/有馬朗人
黒白の斎藤茂吉雪降れり/和田悟朗
惜春の妻を黒白にして撮す/吉館曹人
挨ふかし黒白綿かかる神の留守/調試
日食や飛雪黒白こもごもに/栗生純夫
突風や喪服黒白春うたた/阿波野青畝
黒白の魂魄ちゞれ蟻の塔/八木三日女
むささびの飛ぶ黒白の夕景色/長谷川双
処刑塔に黒白の鳩朝ぐもり/鍵和田ゆう子
揚羽飛ぶ黒白といふけぢめあり/藤田湘子
梅雨の森黒白の蛾のもつれたつ/福永耕二
目つむるや黒白さだかに虫の闇/石塚友二
黒白の櫻あらがふ國つ神/仇なせる筑紫/白縫のつくし/筑紫磐井
黒白を問ふ鋭さにつかのまの稲妻われをあらはにいたる/蒔田さくら子