遠鳴りに関連した俳句の例をまとめました。
遠鳴りを含む俳句例
湖に岸離る舟や遠鳴子/尾崎迷堂
筒鳥の遠鳴き女岳雲の中/水野博子
弔問の月あきらかに遠鳴子/西島麦南
筒鳥の遠鳴く手稲山といふ/山口青邨
筒鳥の遠鳴く朝の樹海かな/松田多朗
遠鳴神面裡顎緊む手力男/平井さち子
郭公の遠鳴き霧の大菩薩/小川寿々子
出埃及記に母の颱風の遠鳴り/江里昭彦
梟の遠鳴きお山更けにけり/雨宮美智子
白日の酒座しめやかに遠鳴子/西島麦南
踏切の遠鳴り蝶の凍てにけり/菅原鬨也
遠鳴きが良し病む床に法師蝉/森定南樂
隣り町に一の鳥居や遠鳴神/平井さち子
大沢小屋目細遠鳴き日暮れつつ/岡田日郎
春潮の遠鳴る能登を母郷とす/能村登四郎
鶴来つつあり遠鳴きのさざめきに/吉野義子
誰が引くやしきりに鳴つて遠鳴子/高橋淡路女
九十九里の波の遠鳴り日の光青葉の村を一人来にけり/伊藤左千夫