塗師に関連した俳句の例をまとめました。
塗師を含む俳句例
こほろぎや塗師の紙帳の暗き裾/露伴
日ざし来し塗師が家や桐の花/原石鼎
春寒し埃をきらふ塗師の料/宮武寒々
軒並めて塗師指物師雁木道/和田敏子
青柿や塗師と呼ばれて優男/清水緑子
七夕や柱にかける塗師の箆/宮腰はま子
塗師はげむ檀の青き実を庭に/馬場駿吉
塗師蔵へ重陽の潮照り返す/本谷久邇彦
渋取や能登の輪島は塗師の町/大吉竹男
雪歇まず塗師の砦父祖よりす/河野南畦
塗師の町いろどる漆紅葉かな/坂本/明子
木の葉髪肩にとどめし塗師篭る/野瀬正好
落葉すや木曾の塗師の門ひろく/臼田亞浪
鵙晴や塗師こもりゐる蔵二階/本谷久邇彦
塗師の町ここにも白膠木紅葉かな/坂本明子
塗師蔵の窓は小ぶりや夜業の灯/松/せい一
冬めくや塗師が研ぎ出す象牙いろ/本宮銑太郎
女塗師素足の胡座組み直す/千田一路「波状」