便所に関連した俳句の例をまとめました。
便所を含む俳句例
我室や便所に近く鳳仙花/寺田寅彦
便所の落書が秋となり居る/尾崎放哉
便所より青空見えて啄木忌/寺山修司
寄宿舎や便所の脇に鳳仙花/寺田寅彦
川風に便所を待つや枯柳/五十嵐播水
木の葉髪仮設便所は風の上/土田武人
一寝して便所に起る寒さかな/羅蘇山人
便所の扉石で押へて吉野寒し/右城暮石
孤児院の便所の庭や三十三才/内田百間
山の日に荻にしまりぬ便所の戸/原石鼎
桶埋めてこゝが便所や壬生念仏/原月舟
泥鰌屋の汽車式便所砂壁冷え/北野民夫
黄塵の厩舎のそばの便所かな/京極杞陽
椋鳥騒ぎ園の便所へ子を急かし/北野民夫
静かなる地球の便所こほろぎよ/攝津幸彦
刺客ひそむ峠のような日暮の便所/西川徹郎
天網不可触/簡易便所へ横殴リノ雨/夏石番矢
ビルの便所で見た顔と葬式の日に出会う/仲上隆夫