旧知に関連した俳句の例をまとめました。
旧知を含む俳句例
凩の旧知の音を迎へけり/綾部仁喜
冬の森旧知のごとく泉噴く/相馬遷子
年一度初寅に逢ふ旧知かな/内田柳影
未知旧知ひかりとどまる新ら燕/原裕
毛虫くる旧知のごとく顔上げて/林翔
畦行くや旧知のごとき秋蛍/藤本倶子
相席の旧知のごとし氷水/山口貴志子
雪蛍旧知のごとく掌の中に/福田葉子
爽やかや旧知でありて初対面/河野美奇
相寄りて旧知のごとし若菜摘/杉田栄子
新れんこん泥の匂ひも旧知かな/細見綾子
旧知僧になれるに逢へり秋の山/野村泊月
榾燃えて旧知の如き主客かな/石島雉子郎
秋日傘旧知躱してしまひたり/文挟夫佐恵
運河春昼亡父の旧知の舟漂よひ/神尾久美子
鍬先減り旧知の梅雨闇そこここに/香西照雄
真つ向より旧知のごとく初つばめ/平井さち子
花氷旧知のごとく頬寄せて/中村苑子「吟遊」