杓文字に関連した俳句の例をまとめました。
杓文字を含む俳句例
笊に干す臘八粥の大杓文字/平松公代
初薬師振舞ひ粥の大杓文字/山本カッ子
裏漉しの杓文字のゆきき春嵐/石川桂郎
奉納のしやもじ新らし杉の花/杉田久女
花韮やしやもじを祀る安産寺/下山宏子
買手なき特大しやもじ登山口/鍵谷清峰
御齋のしやもじの大きひる霞/廣江八重櫻
どんたくや杓文字囃子に街うねる/日野直子
おしやもじは魂の形や年つまる/佐々木六戈
しやもじざわり上々新米炊き上る/野村親二
杣削る饐飯除けの山毛欅しやもじ/三浦妃代
避寒して小さきしやもじ使ひけり/岸本尚毅
どんたくや杓文字を宙へ打ち揃へ/岡部六弥太
ひとしゃもじ加へし味噌やくぢら鍋/草間時彦
しやもじ継ぎてよりの五年秋ざくら/小島千架子
秋まひる道にしやもじがおちてゐる/郡山やゑ子
繭の家しゃもじの窪が泣きじゃくり/増田まさみ