根元に関連した俳句の例をまとめました。
根元を含む俳句例
嘴の根元にまなこ冬の鷺/川村研治
夏草の根元透きつつ入日かな/桂信子
寒林讃根元根元で濃き夕映/香西照雄
帚草根元あらはに傾ける/波多野爽波
根元まで赤き夕日の葉鶏頭/三橋敏雄
えりの縄根元に結び新松子/中戸川朝人
卒業期樹は根元より水に映る/津田清子
大木の根元の冷えのひもすがら/桂信子
山吹の青き根元に父を埋める/藤江/瑞
根元まで梅咲いて杉黙りいる/和知喜八
無花果割る親指根元まで入れて/小澤實
秋草を折りとる音の根元より/高澤良一
暗黒や根元に朝の火ゆきわたり/攝津幸彦
枯芦の根元に萌ゆるそれも芦/鈴木真砂女
根元まですきとほる水芹を摘む/荒井英子
根元より百の芽吹ける大樹かな/作野叡子
雪折の樹を根元より伐るべきか/津田清子
藤村かるた「枝より根元」芽水仙/中戸川朝人