近さに関連した俳句の例をまとめました。
近さを含む俳句例
桔梗の庭に浅間の近さかな/上村占
海鳴の思はぬ近さ盆踊/石田阿畏子
秋天に聳ゆる峰の近さかな/原石鼎
叢ラの秋の近さや天ンの下/尾崎迷堂
汽車着きし音の近さや蓮の骨/飴山實
淡路島手にとる近さ桜貝/田畑美穂女
荒星の掴む近さや初薬師/曽根原幾子
裸木の鴉と雲の近さかな/本島むつみ
湖に春の近さの帆ありけり/松根東洋城
滝しぶき浴びる近さに五六人/稲畑汀子
蛍これ能う捕らまへぬ最近さ/広瀬惟然
噴水の虹は手に取る近さなる/岩淵喜代子
木天蓼とわかる近さを遠ざかる/稲畑汀子
神は意外の近さ秋ぐさに靴覆り/友岡子郷
霧脱いで思はぬ近さなりし富士/山田弘子
乗ればすぐ降りる近さの初電車/磯貝きみ子
手に触るる近さを飛べり春かもめ/大久保置箔
曼珠沙華に雪の近さよ迦毘羅城/長谷川零餘子