沖釣りに関連した俳句の例をまとめました。
沖釣りを含む俳句例
蜻蛉や沖釣舟の舷に/小杉余子
七月の行方烏賊釣火は沖へ/原裕
何を釣る沖の小舟ぞ笠の雪/黒柳召波
沙釣りや沖流れ去る菊一朶/会津八一
行く年の沖に賑はふ夜釣の灯/中拓夫
釣りに出る品川沖や雲の峯/野村喜舟
鰒釣や沖はあやしき雪模様/正岡子規
ちぬ釣を乗せて舟発つ沖の磯/根岸善雄
寒釣の沖までつづく芦刈屑/米沢吾亦紅
寒鰡釣る人のうしろで沖見をり/中拓夫
沖天の星みな消して烏賊釣火/木村忠生
沖遠し青年が釣り河豚鳴けり/西東三鬼
烏賊釣りの舟残照の沖めざす/平賀寛子
沖ぼろに夏至の小雨や脚立釣り/増田龍雨
沖釣の舟にこほろぎゐて鳴くよ/木村蕪城
烏賊釣の修羅場の灯かも沖染めつ/有働亨
麦熟れば沖に麦烏賊釣るるなり/田中冬二
江戸前の雑釣り仕立て沖膾/酒井筍生「未来図合同句集」