神隠しに関連した俳句の例をまとめました。
神隠しを含む俳句例
神隠村の翁や葉月空/佐藤鬼房
とほき神隠し夕日の雪解川/子郷
天井の鼠いつしか神隠し/穴井太
十月の椅子の一脚神隠し/丸山嵐人
青鬼灯風の自転車神隠し/塩野谷仁
神隠しありし里山笑ひ初む/青木重行
神隠す納戸の暗さ茶立蟲/下村ひろし
この落葉どこまで行かば神隠し/神崎忠
神隠しかもふと消えし春の闇/石川文子
神隠しの果木夏蝶うしろから/伊丹公子
はまなすや蝦夷の国さは神隠し/丸山嵐人
投入れのすすきかるかや神隠し/岩永佐保
椿の森もし抜け得ねば神隠し/加倉井秋を
神隠るごとく花野に母がゐる/橋本美代子
菜の花へまつすぐに来て神隠し/畠山昭子
黒揚羽発つ神隠しより解かれ/櫛原希伊子
大花野/屈めばこのまま神隠し/楢崎弥代子
三十年痛むは神隠しに逢ひたるごとし/糸山由紀子