鍵盤に関連した俳句の例をまとめました。
鍵盤を含む俳句例
月光の波の鍵盤鳰の唄/原柯城
指奔る鍵盤一閃冬立ちぬ/銀林晴生
鍵盤に即興自在初弾きす/赤尾恵以
鍵盤の右へ右へと五月来る/千田敬
オルガンの鍵盤におく棗の実/中田剛
煖房に鍵盤を白く蓋せざる/山口誓子
鍵盤にゆびを沈めし朧かな/石田郷子
鍵盤に山の端が映え卒業歌/今瀬剛一
鍵盤に落ちし一片冬薔薇/梅田実三郎
鍵盤に触れし残響五月闇/徳田千鶴子
臘梅ややはらかき手を鍵盤に/仙田洋子
鍵盤にをどる十指や室の花/大星たかし
鍵盤に残りし汗を拭きにけり/谷口摩耶
鍵盤を匍ふ梅雨寒の鸚鵡かな/宮武寒々
鶏の息しろし海光鍵盤に沁む/宮武寒々
はつふゆの鍵盤に指なじませる/谷口摩耶
鍵盤拭いて音かきまはす雪解風/秋元不死男
鍵盤の指紋拭かれず……coup/d’Etat近し/江里昭彦