泉辺に関連した俳句の例をまとめました。
泉辺を含む俳句例
駅春夜喫泉の辺に移民の荷/馬場駿吉
泉辺の石われ去らば蟹の乗る/村越化石
泉の辺驢馬を荷車より離す/山崎ひさを
父の後姿に残る戦争泉の辺/鈴木六林男
饒舌の彼奴を泉の辺に置くな/吉田未灰
泉辺の家消えさうな子を産んで/飯島晴子
泉辺や視界にあるはすはうの実/友野冬城
立ちどまりたるのみ泉辺を過ぎぬ/森田峠
藤豆太り日々の泉辺去るべくも/香西照雄
「おはよう」を胸が噴き出す泉の辺/林翔
使ふ人ある泉の辺うつくしき/布施伊夜子
泉の辺後れ来し者らつどふなり/小林康治
泉辺の母子訪ふや旅つぎ足して/平井さち子
りんだうを摘みて泉の辺に出づる/畠山譲二
出土クルスまろばせ祀る泉の辺/下村ひろし
物売りのきて蹤きまとふ泉の辺/稲垣きくの
泉辺のわれ等に遠く死は在れよ/中村草田男「火の島」