泣き顔に関連した俳句の例をまとめました。
泣き顔を含む俳句例
泣き貌を埋むる枕遠蛙/文挟夫佐恵
泣き顔の度に抱き上げ山桜/由利雪二
いたつきの泣き顔変る秋寒し/林原耒井
おどけ顔泣き顔どれも寒卵/小檜山繁子
妹の泣き顔に似しぐちを釣る/遠山郁好
泣き貌の石仏はやす萌えの青/河野南畦
三面鏡の右は泣きがほ夜の朧/塩貝朱千
泣き顔のだらりと長き盆の月/殿村莵絲子
霜焼し泣き顔ならず泣きつづけ/宮坂静生
パンジーの今日泣き顔と思ひけり/木田千女
泣き貌のくづれし闇にさくら散る/仙田洋子
泣き顔のゆらりと消えて春眠に/赤松ケイ子
泣き顔の中也マントを被て立てり/福永法弘
泣くだけ泣いて気の済んだ泣き顔/住宅顕信
林檎剥くてのひらは泣き顔に似て/ふけとしこ
泣き顔の向けどころなし菊ばかり/小島千架子
泣き顔を包んでしゃぼん玉飛んだ/野尻すゞ子