徹夜に関連した俳句の例をまとめました。
徹夜を含む俳句例
徹夜稿泰山木に朝の神/原裕
徹夜稿豊年星も西に寄る/宮津昭彦
干瓢の畑が荒れし徹夜句座/萩原麦草
緑蔭に徹夜行軍の身を倒す/相馬遷子
南風や徹夜のあとの睡の白く/中島斌男
誰が剥がす刻ぞ晩夏の徹夜稿/楠本憲吉
かなぶん~仮名書魯文徹夜かな/久米正雄
干菜汁徹夜ののんど通りけり/藤田あけ烏
徹夜の眼天地に夜盗虫見のがさず/北山河
徹夜登山せし若者に吾もまじる/右城暮石
風明りに水鳥もまざと徹夜人/栗林一石路
徹夜の稿にいつ置かれたる林檎凍む/森澄雄
徹夜の水針のごとささる火夫ののど/細谷源二
ポケット湿める徹夜の霧を貯めすぎて/細谷源二
団交小憩徹夜の人等へ朝日の蝶/赤城さかえ句集
地下足袋凍る徹夜の君ら会えば笑む/鈴木六林男
徹夜の日の出ほろ苦い蕗の薹を焼いて/北原白秋