胃袋に関連した俳句の例をまとめました。
胃袋を含む俳句例
筍飯吾の胃袋底なしよ/楠節子
月の出の胃袋の湾暗きかな/佐藤鬼房
胃袋に葉の花詰まる牛の艶/津田清子
胃袋の重くて日向水があり/伊達甲女
胃袋へ白湯の落ちゆく暖かさ/成田きよ
胃袋もおふくろもまた菜種梅雨/穴井太
会社てふ寒き胃袋のなかに栖む/宮津昭彦
地に坐る胃袋/人夫のにぎりめし/島津亮
胃袋を毛だらけにして稲を刈る/穂原丸申
胃ぶくろ乾してゐる鼻先の梅の花/林原耒井
蛙の胃袋月あるのみに満ち足るや/磯貝碧蹄館
鮟鱇のごとく胃袋は何んでも食いたがる/橋本夢道
不自由やどこへ行くにも人間胃袋をもち歩く/橋本夢道
人死すや胃袋のことは言わずに棺に蓋される/橋本夢道
古今東西人胃袋のために貧乏してつねに空腹/橋本夢道
この家にゆふべふたつの胃袋は白桃の香を満たして座る/竹山広