訥々に関連した俳句の例をまとめました。
訥々を含む俳句例
秋風や訥々漁夫の島訛/加藤春彦
虫籠の中味の話訥々と/高澤良一
訥々舞ひ延々と里神楽/外川正市
忘れ得ぬ訥々の言ぬくめ酒/杉本寛
渡り鳥訥々とうた継ぐもよし/原裕
訥々と農改革を炉に語る/坂口瑶子
とぎれしがまた訥々と鉦叩/重見和子
父情訥々成人の日の旗の竿/栗生純夫
訥々と篠の子を売る黒瞳/殿村莵絲子
訥々と語り葡萄の花を指す/廣瀬直人
訥々と雪国よりの雪見舞/島田まつ子
訥々と婚後をさとす夜の炬燵/大熊輝一
訥々と露にくれなゐさすことよ/中田剛
技師長は訥訥としてさくらちる/田中裕明
春服疲れし訥々の弁黒瞳澄み/赤城さかえ
見習ひのガイド訥々木の芽どき/高澤良一
十指ほどの墓地や訥々山の慈雨/平井さち子
濃りんどう髭のなかより訥々と/赤城さかえ