木靴に関連した俳句の例をまとめました。
木靴を含む俳句例
山畑を耕す木ぐつ修道女/佐藤一村
いまも履く木靴の媼葛根掘/山本柊花
林檎村神主の木靴大きかり/宮坂静生
梨の花老婆の暗き木靴去る/小池文子
リラの径酪牛に従く僧の木靴/石原八束
僧院に木靴鳴る花期の林檎園/石原八束
夕月や木靴を刳りし屑を焚く/小池文子
春の鴨木靴を穿いて本読む娘/西本一都
春野にて輪舞の木靴汚しけり/泉田秋硯
胡桃焼く夫が便りの木靴の絵/小池文子
三月に木靴ほとほとはいていて/阿部完市
濡れ髪の水を出てゆく木靴かな/久保純夫
牡蠣捌く木靴聴きをり買ふ列に/小池文子
窓ひとつ木靴刳りゐし銀河かな/小池文子
修道尼の木靴につゆのうまごやし/石原舟月
ひつそりと干す木靴秋のあぢさゐに/小池文子
西日消え木靴脱ぎおくくぼみふたつ/小池文子