けだものに関連した俳句の例をまとめました。
けだものを含む俳句例
筍はけだもの色の皮重ね/富田直治
けだものの目となり無口茸狩/高橋淑子
呼び合いてけだもの睡い月の罠/対馬康子
くだものにけだものになれ壁打つ恋/島津亮
けだものと同じ寒さの中にゐる/山口波津女
けだものの肉喰ひ師走の町に出づ/福田蓼汀
けだものの食欲る目もて冬日見る/右城暮石
月に啼くみささぎの鳥けだものら/辻本斐山
ちのみ児のけだものを好く薄暑かな/宮武寒々
夜の焚火影のみなけだものとなり/千代田葛彦
臘涙やけだものくさきわが目ざめ/富澤赤黄男
花のちる夜はけだものと地を嗅ぐ/富澤赤黄男
けだものとなりて餌を趁ふ荒鵜かな/佐野青陽人
蝕の夜の闇に見えくる。冬浪にさらされて白きけだものの骨/岡野弘彦
飲食を憂しと羞しと思へども鳥けだものにまじりてあぎとふ/高橋睦郎