寵に関連した俳句の例をまとめました。
寵を含む俳句例
岩襖出て冬帝の寵に遇ふ/木村蕪城
蜆汁一病もまた神の寵/藤村多加夫
夕虹や三年生き得ば神の寵/石田波郷
抽んでて日の寵受くる吾亦紅/樋笠文
枯崖と日の寵頒つ乳母車/上田五千石
紫陽花に寵衰へて歌名あり/永田青嵐
天つ日の寵ひとり占め木守柿/鈴木貞雄
げぢ~やここにも神の寵なき徒/沢野槿花
キリストの寵なき我や毛虫焼く/藤田湘子
珠のごとき日の寵を受く七五三/伊東宏晃
珠のごと生まれ冬日の寵を受く/伊東宏晃
祇王寺の寵と音してちるもみぢ/高澤良一
麗ら日の聖寵賜へと名付けをり/筑紫磐井
受けし寵かへさんとして虚子忌かな/上野泰
聖寵のしづけさにあり山ざくら/佐久間慧子
胡桃の殻かたきは神の寵なるか/山口波津女
葛咲いて野性の風の寵気まぐれ/平井さち子