鐘声に関連した俳句の例をまとめました。
鐘声を含む俳句例
煮凍や精進落る鐘の声/几菫
霜月や沖の鯨も鐘の声/重頼
若水や冬木が丘に鐘の声/青々
治聾酒や遠里に野の鐘の声/自来
煮凍りや精進落つる鐘の声/几董
山寺や雪の底なる鐘の声/小林一茶
萱堂に雨声鐘声秋の蝉/百合山羽公
おさがりや四つと覚しき鐘の声/午心
山寺に笑ふやうなり鐘の声/正岡子規
鐘の声犬の声それも霜の声/角田竹冷
鐘の声霜を知る夜の眉重き/加舎白雄
元日の梢をわたる鐘のこゑ/角川春樹
おぼろ夜や幼き頃の鐘のこゑ/佐野良太
あれ聞けと時雨来る夜の鐘の声/榎本其角
海に出てふくらむ除夜の鐘の声/吉原一暁
青菜たべてそれからの夜半鐘声/阿部完市
いろに出て柿の大和に鐘のこゑ/松本雨生
夏籠や種々に聞なす鐘の声/嘯山「葎亭句集」